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荒川下流域 緊急支援物資運搬実証実験

荒川下流河川事務所が進める「荒川下流河川上空利用ルール(案)」の作成に向けた実証実験に参加しました。本実験は、災害時に道路が使用困難になる状況を想定し、河川上空を活用したドローンによる物資輸送の可能性を検証することを目的としています。

近年、災害の頻発化に伴い、緊急支援物資の輸送における迅速性と柔軟性が求められています。河川上空は障害物が少なく、ドローンによる輸送手段として高いポテンシャルを持つことから、当社は今回の実証実験を通じて、災害時の代替輸送手段としての実用性を追求しました。

今回の実験では、当社の技術と経験を活かし、緊急物資輸送の課題解決に向けた取り組みを行いました。これにより得られた成果は、河川上空の安全かつ効果的な利用方法の構築に寄与し、災害時の地域社会のレジリエンス向上に貢献するものと考えています。

使用した機体について

本実証実験では、弊社が運用するメイン機体の「XYZ55」を使用しました。このドローンは、国内最大級のペイロード55kgの大型機体です。水や食料をはじめとした生活必需品を短距離(概ね1km以下、最大2km)ピストン輸送をするのに向いています。

▼飛行ルート(35.73911663730268 139.821427356514)
飛行ルート

実証Ⅰ:緊急支援物資の運搬

堀切緊急用船着場〜墨田緊急用船着場をそれぞれ、離発着場所とし、堀切緊急用船着場から、墨田緊急船着場へ、ドローンによるピストン輸送で複数回運搬。同時に、空輸中の運搬ドローンを別の空撮用ドローンで監視。

実証Ⅱ:大型運搬用ドローン飛行時の騒音計測

堀切緊急用船着場及び、墨田緊急用船着場 両周辺における大型運搬用ドローンの騒音レベルを調査

【実証内容】
緊急用支援物資輸送/積載時騒音測定

【実証地】
荒川下流域 堀切緊急用船着場⇔墨田緊急用船着場間(約250m)

【運用方法】
両岸2オペレーター、AB間自動航行、自動フック切り離し機構等

【緊急支援物資(梱包資材重量含む)】
リゾット400g×25袋(11kg)×14箱 ※1回に2箱ずつ運搬
カップヌードル78g×40個+水2L×10本(26kg)
水2L×24本(50kg)
合計:非常食390点+水68L(梱包資材込約230kg)

【実証結果】
55分間で250m×9往復 総重量230kgの運搬に成功
騒音計測(高度15m/50kg積載時)
機体直下:110db/25m地点:80db

動画レポート

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