加西市鶉野飛行場跡 AED運搬(約1.8km) 実証実験
本実証実験は、加西市で毎年開催される地域イベント「第47回加西サイサイまつり」に先立ち、加西市の文化遺産である鶉野飛行場跡を舞台に行われました。鶉野飛行場跡は旧日本陸軍の飛行場として歴史的価値が高く、現在は地域の象徴的な観光地として親しまれています。
実証実験のストーリーは、鶉野飛行場跡近くの防空壕跡地にある「巨大防空壕シアター」での緊急事態を想定したものです。熱中症で倒れた見学者に対し、迅速にAEDや水、医薬品を届ける必要があるという状況を想定し、「soraかさい」からドローンを用いて物資を運搬しました。この実験は、災害時や緊急時におけるドローン物流の実用性を検証し、迅速かつ効果的な支援体制の構築を目指すものです。
使用した機体について
本実証実験では、弊社が運用するメイン機体の「XYZ55」を使用しました。このドローンは、国内最大級のペイロード55kgの大型機体です。水や食料をはじめとした生活必需品を短距離(概ね1km以下、最大2km)ピストン輸送をするのに向いています。
▼飛行ルート (34.8904943817629 134.8662672788162)
【実証概要】
目視飛行によるAED(危険物に該当)・救急バッグ・水等の運搬
【実証地】
兵庫県加西市鶉野飛行場跡
【実証日程】
2024年8月3日(土)
【運用方法】
2オペレーター、全ルートマニュアル飛行、自動フック切り離し機構等
【緊急支援物資(梱包資材重量含む)】
- AED(1.6kg)
- 救急バッグ(1.3kg)
- 水500ml×24本(12kg)
合計:16kg
【実証結果】
目視マニュアル飛行による1.8kmに及ぶ長距離運搬に成功。オペレーターから1.1km離れた地点まで目視(+現地補助者の指示)での操縦に問題がないことを確認。飛行時間13分30秒。